財布を構成するパーツにカットした革や裏地をミシンで縫い、カード入れなどの内側部分が完成。外側を覆う革は芯と裏地を手作業で貼り合わせ、丈夫かつ見た目も美しく仕上げていました。
ミシンがけも職人が手作業で行います。革のしなやかさを活かし、手ざわりの良い財布にするためにやわらかい芯を入れているので、まっすぐ縫うには技が求められます。ステッチの幅は均一に、フォルムも美しい財布に仕上げます。
がま口はどのように付けていますか?
がま口側に糊をつけて革と合わせ、「こより」と呼ばれる細い紐でがま口の溝と革の間を埋めます。専用の工具で押し込むことでしっかりと密着させます。アナログですが、丈夫な財布を作るためにはこれが一番いい方法。こうして財布が完成します。
美しいカラーと光沢、ソフトな手ざわり、丈夫な作り。流れ作業ではなく、ひとつひとつ丁寧に作られている財布には、たくさんの工程と職人技が詰まっています。ぜひ手にとって、メイドインジャパンの繊細なものづくりの魅力にふれてみてください。